巨石信仰と人間の共生

 

自分は青森県の生まれです。

北海道新幹線の開業で少し影が薄くなってしまった青森県ですが、

隠れた観光スポットが結構あります。自分が直に行った場所でそういうところを

皆さんにご紹介したいと思います。

青森市の入内地区、八甲田連邦につながる奥深い山地に

「入内の石上様」と言われている巨石があります。

この画像は↓のリンク先からの借り物です。

http://tonysletter.com/blog-entry-159.html

 30年ほど前に雑誌「トワイライトゾーン」でエイリアンそっくりな巨石と紹介されたこともあります。地元では眼病治癒の願掛け神様として有名です。この場所へは当時乗っていたYAMAHA RD-50というオンロード用バイクで行きました。上のサイトにあるようにとんでもない悪路で当然未舗装。かなり無謀な運転だったと今にして思います。藩政時代から信仰を集めていたようで、その時分には目の部分から湧き水が出ていたとも言われています。どのくらい前からここにあるのかはわかりません。ちなみにこの場所から北西方向にしばらく行った区域に、有名な三内丸山遺跡があるのですが、そのころに存在が知られていたかは残念ながら謎です。結構パワースポットとして探訪される旅行者の方がいらっしゃるようです。

 同県内だと下北郡佐井村にある願掛け岩も有名な祈願地です。こちらは海の安全を祈願したものでしょう。位置的には仏ヶ浦からもうしばらく北方向に先にあって海にせり出した巨大な岩(男願掛け・女願掛けの対になっている)です。

 この場所と同じ下北半島の太平洋側にある東通村には東通原発、その南の六ヶ所村には核燃料サイクル基地が設置されています。30年前の4月、これに関した学習会があって「ここで事故が起きたら青森県は全土が壊滅、この手の施設は海外では陸地から相当距離を伴った離島にし家設置されていない」と弘前大学の教授が強調されました。チェルノブイリで事故が起こったのはその翌日のことでした。

 自然の摂理を犯すもの、やはりそれは破滅へひた走ることを意味するように思います。